このスレはもともと、2002年日韓ワールドカップにおける偏向報道に抗議するカタチでスタートしました。2002年7月には、フジ27時間TVに合わせて、有志たちが「湘南ゴミ拾いオフ」を決行し、以後も2chマスコミ板、テレビ番組板などで活動を続けてきました。日韓ワールドカップから2年が経ち、ここに、これまでの活動の集積を、スレ立て当初から関わってきた者として個人的にまとめてみることとします。
2ch 【フジ】「とくダネ」批判&不買スレ【花王】の軌跡
韓国-スペイン戦のジャッジについて、金田氏が明らかなミスジャッジであることを解説しようとすると、佐々木恭子アナが遮り、映像が乱れ、なぜかCMに入り、CM明けには、その発言について黙殺した。このジャッジについては、のちにFIFAが発売したDVDに収録された「10大誤審」にも入っている。ちなみに10大誤審のうちの4つが日韓W杯における韓国戦での韓国に有利な判定。
また、佐々木恭子アナは「テーハミング」の応援の練習を「とくダネ!」放送中に行いもし、オヅラは「歴史的にいって、日本は韓国を応援すべき」という趣旨の発言。さらに、後日、オヅラは『五体不満足』の著者・乙武洋匡さんと対論したときに、韓国の愛国心を賞賛し、外国のユニフォームを着て、イングランドやトルコなど他国を平気で応援した日本の若者を批判。結局、こうした、放送メディアを中心とした「異様な韓国贔屓」をおかしいと感じた者が、「真実は何か?」「今、何が行われているのか?」という答えや確かな情報を、ネットに求める動きが急速に起きてきます。
2.2004年サッカーアジアカップ、中国における反日暴動について
・「最初に政治問題化させたのは日本」と主張したオヅラ
まず8/2に、重慶での反日行為の概要をとり上げる。担当の長谷川アナは理由として、重慶爆撃のほか、小泉首相の靖国参拝、チチハルの旧日本軍遺棄化学兵器、日本人による集団買春、西北大学寸劇事件、尖閣諸島領有問題を取り上げる。オヅラは「日韓ワールドカップのベルギー戦でベルギーの国歌斉唱時に、自分の大学の校歌歌っている学生がいたから注意したんですが、それがもっと大規模に起きてる」と問題を極端に矮小化、コメンテーターの諸星は「これだけ歴史の長い国、プライドの高い人たちに対して我々日本人がやってきたことを反省していない。スポーツの場でこういうのを出すのはおかしいというけれど、スポーツの場だから出ちゃうんですね」とコメントした。
8/4放送分では江沢民の愛国主義教育の問題が持ち出されるが、オヅラは「小泉さんは抗議したら逆に責められるかもしれない」と発言。そして、8/6にオヅラは言いたくてしょうがなかったふうにしたり顔でこう述べた。「日本政府は小泉さんを始め、スポーツに政治を持ち込んじゃいけないと言っているんですが、でも、結局は先に日本政府が政治を持ち込んじゃったんですよ。外務大臣を始め、中国にこれまで何度も(邦人保護を)申し入れている。それは結果的にやはり政治を持ち込んでいることになると思うのよね。中国の人だって、そーんなにね、理解できないわけじゃないと思いますよ。これ以上のことやったら国際問題になるとか、北京オリンピックに影響してくるだろうと…。常識を持ってやる。(決勝戦では)最終的にはやってくれると思いますけどね…」
・「日本-中国」決勝戦のあと…「外務省は何も言えなかったのか?」
アジア杯日本-中国戦。激しいブーイング、試合終了後に、一部中国人サポーターが暴徒化。日本国旗が焼かれ、「小日本消滅」の文字も…。日本報道陣のカメラに向かって中指を突き出す。日本大使館の公用車が襲撃され、日本代表・日本人サポーターは2時間もスタジアムで足止めを食らった。
8/9放送分では、オヅラが8/6に言ったことはすべてなかったことになり、番組が進行。専門家(天児氏)に江沢民の反日教育や「経済は自由化して政治は自由化されない矛盾」を語らせた後、オヅラ「と、いうことは、北京オリンピックを控えて、岩上さん、今回のことは中国政府としては精一杯やったということになるんですかねぇ」、岩上(レギュラーコメンテーター)「予想していなかったんじゃないでしょうか?中国は外から見ると一見、先進国の仲間入りをしつつある国に見えるんですけど、実態は一党独裁であり、報道は共産党の統制下にあるわけですよね。そういう政治的な統制と経済的な統制のうち、経済的な統制だけを外して自由化したのが80年代末から90年代。この10年くらいそれが上手くいっているように見えていた。ところがだんだん矛盾が大きくなって…」、オヅラ「ただぁ、日本の外務省もね、江沢民さんに変わって愛国主義教育というのが前面に出てきて、抗日運動というか反日本をスローガンにしたテレビ番組が出てきたことわかってたと思うんですよね。何も言えなかったんですかね。今まで」(8/6にあんたは何を言ったか?)、としらーっと言う。
このあと岩上が日本政府が日中関係を損ないたくないと思って遠慮してきたのだろうと指摘、また反日教育について「歴史的な事実を全部公開することが大事。例えば毛沢東時代に、大躍進とか文化大革命という名のもとで、国内で多数の民衆が虐殺されたりしているんですね。数千万にも上るとされる。こういうことに(中国の教育は)全く触れていない。そういう恨みつらみが民衆にはあるのに、このはけ口を全部、日本に持ってきてしまうのでは、これからは立ち行きませんよ、といっていくことも大事」と正論。
3.2004年アテネ五輪および女子マラソン代表選考について
・公共の電波を使って、Qちゃん(高橋尚子)だけを徹底擁護するオヅラ
「まるで自分は何でも知ってる」かのように話すのがイヤとよくいわれるオヅラさん。サッカーについては知識は浅いが、そこそこ知ってると思われるのが陸上。自らも高校時代陸上をやっていたらしい。そのオヅラが2003年〜2004年にかけて、公私の別もわきまえず、番組の中で徹底擁護したのがQちゃんこと高橋尚子だった。高橋尚子の積水化学退社会見(共同)で、とくダネ!リポーターが「小倉さんへのメッセージ」を求め、それを「とくダネ!」トップ扱いで放送。これが「国民の知る権利」を代弁する報道機関のやることですか?
2003年の東京国際女子マラソンでは、後半大ブレーキを起こしたQちゃんを徹底擁護。レース前には優勝したアレムなど無視、「ロバはしょせんロバ」と人種差別のような発言で馬鹿にしていたのに、終わってみると、「あのアトランタ五輪金メダリストのロバでさえ…」と掌返し。えんえんといかに過酷な条件だったかを語る。自らも出演した2004年の大阪国際女子マラソンでは、レース直後、小出監督に「これで、名古屋出なくて大丈夫ですね」とささやき、「とくダネ!」では「私はえこ贔屓をしているわけじゃないんですけど」とわざわざ前置きした上で、「朝、吹雪になったときQちゃんのための吹雪だと思った」「コース・コンディションを考えると大阪国際優勝の坂本直子よりも、東京国際2位のQちゃんが上」と断言。既に、この時点で「ベテランの高橋、若手の坂本+野口」と決めてしまっていた。
しかし、2004年名古屋国際女子マラソンで土佐礼子が逆転優勝。翌日のアテネ五輪女子マラソン代表選考でQちゃんが落選。次の日の「とくダネ!」ではQちゃんと交流が深かったことを語り、「我がことのようにショック」といい、増田明美さんが「選考レースで優勝した二人を落とす理由がなかった」とコメントしたVを見て、「選考委員になられたので今までの増田さんじゃない」と却下して、当日ゲストの瀬古利彦(この人も空気読めない)が「違うレースの記録を比べることは無理」と発言すると、前言を翻してそれに乗っかる。さらに、「ラドクリフなど世界のトップの選手はホっとしているだろう」「一番強い人を選ばないのはおかしい」「Qちゃんが別格であることはほかの選手も認めている」「協会は選考レースの結果を重視するなら、小出監督に伝えておくべきだった」などと延々20分くらい繰言を続けました。
・「野口さんが優勝するとずっと言ってた」「ラドクリフの棄権は予想していた」
そして、オヅラはアテネへ。一応取材ということで、「アテネの係の人にプロカメラマンと間違われる」(オヅラ)くらいの完全装備でのぞみ、シャッターを押し続けた。結果、日本の「金メダルの総数」を当てて、本人ご満悦。しかし、メダリストに対して、「びっくりする」くらいのため口でインタビュー(明らかに技量不足で的外れかつ失礼)して、大ひんしゅく。自ら番組で「アテネの人は頑固で僕が取材に行こうとしても止められる」とかこぼしていたが、案の定、どこでもシャッターを切るその取材のやり方について、批判が出た。
まず、東スポが9/4一面トップで「大ブーイング小倉智昭、ルール破りで五輪処罰も」と打った。東スポによると「小倉は撮影禁止のエリアで活動していた。テレビ局(フジテレビ)のIDを所持している小倉はミックスゾーン(取材エリア)のENG(テレビ局)エリアでのスチール写真撮影は認められていない。にもかかわらず堂々とシャッターを押していたという」。「週刊新潮」も9月30日号で「アテネお疲れ会で小倉智昭お笑い独演」で続いた。オヅラは「金メダルを取った日本人の選手の全員を、生で見て撮った! 新聞記者以上の仕事をしてきたのは、私一人でしょう。カンパーイ」と乾杯の音頭をとったのだそうで、それに関連して、「家族席に乗り込むわ、撮影禁止場所でシャッター押すわで、ルール違反と断ぜられたのだ」と書かれている。
因縁の女子マラソンについては、「僕はラドクリフはこのコースはダメだとずっと思っていた」「ラドクリフの棄権、僕は予想していました」「僕は野口選手が優勝すると前々から言っていた」(いつから?)「Qちゃんが選ばれなかったからプレッシャーもあったと思うんだよ。でもQちゃんの分も走ってくれた」と来ました。これさぁ、もし金メダルとれなかったら、「Qちゃんが出ていたら絶対獲れた」とその口で言うでしょう。流れとして…。明らかにさぁ。ちなみに、男子マラソンでは「瀬古さんの愛弟子・国近」を一押ししたが、大外れ。
沢木耕太郎が8月24日の朝日新聞にこう書いている。「野口みづきと、坂本直子と土佐礼子の3人がマラトンの丘からアテネまでのコースを走った時、2つの敵と戦っているようだった。今そこにいるラドクリフやヌデレバという敵と、そこにはいない高橋尚子という敵と。…(中略)…野口や坂本や土佐が戦わなくてはならなかったのは、「高橋が出ていれば」という日本人の感情でもあったのだ。…(中略)…そして、そのまま野口がトップでゴールに入った。その瞬間、野口はこの日のすべてに勝つとともに、見えない敵の高橋尚子にも打ち勝った。そして、それは野口だけではなく、坂本や土佐を含めた日本の代表の3人が高橋を破った瞬間でもあったのだ…」。さすがは「一瞬の夏」「深夜特急」を書いた沢木耕太郎。オヅラの言葉の軽さがわかるので引用してみました。
4.「とくダネ!」という番組の構造的欠陥について
・ワイドショーとニュース番組のダブルスタンダード
「とくダネ!」は世間一般にはワイドショーという括りに入ると考えるのがフツウでしょう。しかし、オヅラは2002年11/22慶應義塾大学三田祭で行われたトークイベントで「とくダネ!はワイドショーではない。ワイドショーだったら私はやっていない。一番わかりやすいニュース番組だと自負している」と発言しています。わかりやすいニュース番組を作ろうとすれば、難しいことを難しく伝えるニュース番組より、より多くの情報や見識、綿密な取材が必要ですが、「とくダネ!」はそういう面では非常にアバウトです。これが芸能レベルで済んでいれば罪はあまりないのですが、「自称・ニュース番組」ですから、政治・経済・国際関係などほとんどのニュースを「自分の身の丈」を超えて扱っているため、浅い、一方的な、あるいは間違った情報・報道を生産しがちになります。このワイドショーとニュース番組のダブルスタンダードが、「とくダネ!」という番組の根本的な構造的欠陥と考えられます。以前、オヅラの古巣・テレビ東京の久保田アナがネットコラム「次長の自嘲」で、こうした問題点を取り上げましたが、番組中にオヅラは久保田アナに「今度会って話そう」と恫喝。後日、久保田アナ異動に伴いコラムは閉鎖となりました。
そして、司会者・キャスターであるオヅラが非常に独善的で、扱うニュースのほとんどを「俺知ってる」顔でコメントしていくため、オヅラの主観がニュース・報道の方向を大きく左右します。オヅラの好きなもの・利益になるものと、嫌いなもの・不利益になるもので、報道の仕方が変わってくるのです。ここにもダブルスタンダードが存在します。嫌いなものについては、非常に酷い扱いをしたり、無視をしたり、揶揄をする。ナンシー関の訃報(2002年6月12日急逝)が「とくダネ!」で伝えられたとき。死人にくちなし、とばかりにナンシー関批判。オヅラ・前田忠明、さらに局アナ笠井までが次々に自分について事実とは違うことを書かれたと発言するなど揶揄的に伝えました。これで、ニュースですかね? 私怨を公共の電波で晴らしているだけです。テレビブロスのナンシー関追悼特集の豊崎由美さんの追悼文では、オヅラが名指しで批判されましたっけ。「己の卑小さを彼女のいなくなった世界で思い知れ」とまで書かれました。
フジがしきった2003年のW杯女子バレーのときは、冒頭から「めぐみちゃん(とかなちゃん)を拉致監禁してきました」とオヅラが発言。実際にはフジテレビの玄関にあった女子バレーの選手のパネルをスタジオに運んできたことをこのように述べたのですが、冗談であってもこういう言い方はするべきではないでしょ。「頭」「配慮」がオヅラに足りないのであれば、そういう人をキャスターとして起用する以上、まわりがきちんとフォローすべきですが、スタッフのレベルの低さも歴然で、それもできかねているのが実情です。
1.2002年日韓ワールドカップにおける偏向報道について
・サッカー評論家・金田喜稔氏の発言を封殺
まず、前田忠明から「日本に勝ったからトルコは嫌い」発言があり、佐々木恭子アナが「セネガルを応援していました。日本の仇をとってほしかった」という問題発言。仇とは卑怯な手を使って勝った相手に対して使う言葉で、トルコを仇というのは非礼。オヅラは「日本に勝ったからトルコが嫌いという人は、多いんじゃないのぅ」とお得意のいいまわし。トルコは3位決定戦に進出して、韓国に見事勝利し3位に。韓国は4位。しかし、それを中継したフジテレビは露骨に韓国寄りの異様な放送を展開。負けた韓国のほうばかりを映しつづけ、トルコの表彰式はカット。
ちなみにトルコと日本は、アジアの東と西に位置する国ですが、トルコは「仇」どころか、日本にとって数少ない友好国の一つです。三大親日国(トルコ、台湾、アイルランド)とも紹介されています。1890年にエルトゥールル号が11ヵ月にも及ぶ過酷な航海を経て、日本との親善を深める目的で横浜に入港します。その帰路、紀伊半島沖でエルトーゥルル号は台風により座礁・沈没。燈台守の通報により、駆けつけた村民たちが総出で救助と生存者の介抱を行います。明治天皇も心をいためられ、政府として可能な限りの支援を指示。生存者は日本海軍の「比叡」「金剛」により、トルコに送り届けられました。これがエルトゥールル号事件です。それから、約100年経った1985年にイラン・イラク戦争でフセインがイラン上空を飛ぶ飛行機の無差別撃墜をすると宣言したとき、外国の飛行機は自国民を優先して救出、日本航空は出発を断念する中で、テヘランに残された邦人の救出に向かって飛び立ってくれたのは、日本との友誼を重んじたトルコのトルコ航空機(アリ機長)でした。W杯以降、この話はネットで浸透。NHK「プロジェクトX」などでも取り上げられました。
・歴史を知らない佐々木恭子アナの「トルコは仇」発言